ハリーポッターシリーズ
最近、せっせと映画版を見直しています。金曜日の夜なんて、気が付いたらトップ画面に戻っていたりして…(寝てます)。ファンタジーの世界観に、未だわくわくするし、ハリー達を必死に応援してしまいます。見ていて思うのですが、シリーズ後半に向かうにつれて、ダークで、気が付けば色んな登場人物がいなくなっていて(他界)、、立ち向かうべき問題が深刻で。。最初の頃のホグワーツでのクリスマスとか、ホグズミートでバタービール飲んだり、あの辺りって、平和だったよなぁと。
日本語版の出版当初、私はハリーと同い年で、その後1年毎に刊行された訳ですから、一緒に成長していたんですよね。現実、私は魔法を使える訳でも、ホグワーツに通える訳でもないけれど、ハリー達の冒険譚にはいつも勇気付けられました。そして、年齢的(?)には大人になった今もそれは変わりません。子どもの頃にわくわくした気持ちって、ふとした時に思い出して、少しびっくりするのですが、こんなところにも文学の力があるのかなと思ったりします。
「好きな果物の話」
芥川龍之介全集
第12巻収録
何かの雑誌に寄せられたエッセイ。次々と果物を挙げて、語っているのですが、その描き方が本当に美味しそうで。一つの果物につき、2~3行の短さなのに、瑞々しさが伝わるし、何となく全体にお洒落な空気感が漂います。
文章って不思議なもので、その人らしさが出るし、温度感とか、センス的なものとか、感覚的なものを私は感じます(それも激しく!)。それが言葉のチョイスや、その人の人格的なものなのかもしれないけど(少し大げさかな)。だから、翻訳ものは、数行読んで、肌に馴染むものを感じたら、迷わずあとがきを読み、ネットで訳者のことを調べます(そしてその人自身のファンになる)。芥川龍之介には恐れ多すぎて、また少し違う感覚ですが…。この短編(短文?)からは居心地のいいものを感じました。
物語に託すということ
Persuasion「説き伏せられて」
Jane Austen
1817
「結婚」に対して一貫した態度を貫いてきたオースティンが、唯一描いたラブロマンス。主人公のアンは、賢くて聡明で、感情押し流されることなく、いつも冷静な判断を下します。そんなアンが、かつて恋愛結婚を望んだ、ウェントワース大佐との再会の場面が私はたまらなく好きです。そして、その後のふたりのじれったい物語転換から、オースティンの小説では、絶対にありえない結末まで。きっとオースティンは、結婚に永遠の愛を望んだのでしょうね。でも自分なりの気付きがあったから、いつも卑屈な目線から結婚を描いてきた。それでも、最期にこの作品を描かなければならない理由があったのだと思います。
気に入った単語メモ
constancy
doat on
warm attachment
learned romance
梅雨入りなの?
ひどい 不意打ちだわ
洞窟の生き埋めよ 空が落ちてきたみたい!
ー「耳をすませば」雫
本を読んだり、映画を観たりしていて、ふと、このフレーズを思い出すことがあります。その時は、大抵、「なにこれ?ちょっと!すごくいいじゃないか!」って、私的には物凄く感銘を受けた時に浮かぶものです。だから、雫が聖司君に発した意味合いとは、少しずれているのかな。…いや、雫も相当な変わり者だから…(省略)。
最近、私の中で、いい小説、文学系の本に当たる率がとても高まっています。それだけ、自分自身が敏感になれているということだとも思うのですが。だからこそ、もっと読みたいし、知りたくなる。それは時には嬉しくなったり、哀しみを伴うこともあるのだけど、しっかり向き合えている?からこそ、前向きに考えられる。そして、今ある生活、周りには大切な家族や友人が居ることに、感謝したいなぁとしみじみ思うのでした。
Whisper of the Heart - Mimi wo Sumaseba - Country Roads - Yoko Honna - Japanese
新しい靴を買わなくちゃ
監督・脚本 北川悦吏子
プロデュース 岩井俊二
2012年公開
オールパリロケ!セーヌ河に、ノートルダム寺院、エッフェル塔に凱旋門!もう、本当に、(今すぐにでも)パリに旅立ちたくなる映画です。中山美穂の喋るフランス語、とってもカワイイし!憧れます。恋愛映画なので、そこまで期待していなかった(注:良い意味でです)のですが、、それが、物語としても、結構よかったです。大満足。メインの千とアオイの距離の縮め方がよかったし、妹のスズメとカンゴの結末も。。「まぁ、そうなるよね」って感じで眺めました。スズメはきっと前向きに行けるだろうけど、カンゴはちょっと…ふとした時に辛くなるかもね。ん~、何にしても思ったのは、”パリ”っていう場所には、何か人を元気にさせるものがありますね。映画を通してなのに、私もパワーを貰えたし(-^〇^-) ま、元々元気ですけどね。わ~!パリ行きた~い!(ついでに、ロワールと、モンサンミシェルも!)
リリイ・シュシュのすべて
岩井俊二監督
2001年公開
”なりたくはない自分”になってしまった(ならざるを得なかった)者たちは、本当は誰かに救ってもらいたくて、自分ではどうしようもなくて、もう後戻り出来ないところまで陥っていて。。その唯一の救いの手が、リリイ・シュシュの音楽だったんだと思う。でも、それは所詮、現実逃避でしかなくて、本当は自分に向き合って、自力で解決しないと意味がない。だから、この物語の登場人物たちも、幸せな結末を迎えられない(勿論、自力で解決し、助かった人もいる)。
その意味で、この映画は本当の意味で好き、、とは言い難いのだけれど、気になって(浸りたくなって)たまに観てしまいます。今回の鑑賞でも、やっぱり辛くなって、特にイジメのシーンは本当に嫌だった。けど、初めて?そうだよね!やっぱり、最後に信じられるの(唯一信じていいもの)は、自分だよね。と前向きな感想を持って、エンドロールを眺めることが出来ました。音楽もいい!これからも、数年に一度は必ず観たくなるタイミングがくる映画の一つであり続けると思います。
ポータブルCDプレイヤー、、懐かしいなぁ。この後、MDに一新しましたね。あの瞬間は、画期的だったなぁ。
それぞれの”土地”について
旅行が好きです。旅行までいかなくても、電車で少し遠出とか、徒歩でいつもと違う場所に行くとか、そういうのも大好きです。その時に、なんか根拠はないけれど、「ここは居心地がいいなぁ」とか、「一時的に住むのもありだなぁ」と思える土地、また、その逆の感想を持つこともあります。
最近思うのですが、”根拠がない”と思っていただけで、実は深いところで理由があったりするのかも。その土地の風土だったり、文化、長い歴史が織りなす雰囲気って、自分の人生の”何か”に重なり合う瞬間があるのかなぁと。その意味で、今居るこの土地には、恐らく長くはいないのだろうけど、今の自分にとてもよく馴染んでいます。”無意識”のうちに選ぶもの。”無”なんだけど、少し敏感に生活したいです。
新作!抹茶あんぱんです^^