雀色時の記録

鑑賞・創作の覚書きです※後日、加筆・修正あり!

猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる

春秋社
2016年1月第1刷発行

 

 市川猿之助、光永圓道の対談集。最近興味を持ち始めた”仏教”に、こういう形から入る(知る)のが馴染みやすいのかなと思い、読んでみました。まさに、導入にぴったりです。対談なので、すらすら読めますし。勿論、「え?」という箇所もありました。それは、これからの勉強です。

 

 今の段階で、心に響いたのは、仏教(仏様の教え)は常に、「相手のことを深く思うもの」であること。その精神が基にある作法(合掌、お辞儀、茶道の世界etc…)は、必要な動作を最低限に抑えた上で、目に映る人への配慮に尽くされたもの。だから、”美しい”(謙虚)と思えるのだと言います。驚いたのは、感謝への価値観。猿之助さんは、自分に余裕がないと、忘れがちだと、割と一般論に近いものを話しましたが、人への感謝が基盤にある世界に居る光永さんには、”感謝”が当たり前すぎて、意識もしないんだとか。衝撃でした。どんな世界観なんでしょう。

 

 私はキリスト教系の大学に4年間居ましたし、大好きな物語が割と西洋寄りなので、”キリスト教”には関心を持っています。”仏教”はあまりに身近?だったから、特に意識もしませんでした。今回この対談を読み、基本の精神には両宗教共に、通じるものがあるし、むしろ、日本人の生活習慣に馴染むのはやはり、”仏教”なんじゃないかなと。だから、勉強してみたいかも!と思いました。

 

 あー、読了後、阿闍梨餅を食べたくなったのは、私だけかなぁ(笑)

 

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今日、大井町の駅前で見かけた花壇。

お花畑みたい!

事務手続きが一つずつ終わっていく…。

そのたびに、より”強く”なっていく私…。