リリイ・シュシュのすべて
岩井俊二監督
2001年公開
”なりたくはない自分”になってしまった(ならざるを得なかった)者たちは、本当は誰かに救ってもらいたくて、自分ではどうしようもなくて、もう後戻り出来ないところまで陥っていて。。その唯一の救いの手が、リリイ・シュシュの音楽だったんだと思う。でも、それは所詮、現実逃避でしかなくて、本当は自分に向き合って、自力で解決しないと意味がない。だから、この物語の登場人物たちも、幸せな結末を迎えられない(勿論、自力で解決し、助かった人もいる)。
その意味で、この映画は本当の意味で好き、、とは言い難いのだけれど、気になって(浸りたくなって)たまに観てしまいます。今回の鑑賞でも、やっぱり辛くなって、特にイジメのシーンは本当に嫌だった。けど、初めて?そうだよね!やっぱり、最後に信じられるの(唯一信じていいもの)は、自分だよね。と前向きな感想を持って、エンドロールを眺めることが出来ました。音楽もいい!これからも、数年に一度は必ず観たくなるタイミングがくる映画の一つであり続けると思います。
ポータブルCDプレイヤー、、懐かしいなぁ。この後、MDに一新しましたね。あの瞬間は、画期的だったなぁ。