雀色時の記録

鑑賞・創作の覚書きです※後日、加筆・修正あり!

食べない粽(ちまき)

八坂神社へお参りに行ってきました。祇園祭真っ只中なので、物凄い人混みで…。ご近所の玄関先に飾られた粽がずっと気になっていて、調べてみたところ、祇園祭で山鉾ごとに作られるお供え物で、中身は入っていません(フェイクちまき)。元々、疫病を払うことが起源らしい祇園祭。そこで、無病息災の厄除けとして登場したのが、この粽だそうです。

 

その昔、牛頭(こず)天王が旅人に扮して、蘇民将来の家に一泊させてもらいました。貧しい蘇民家でしたが、牛頭天王は、温かいおもてなしに感謝して、粽をプレゼントしました。流行した疫病に粽の厄除けは効果を発揮し、蘇民一族は生き延びたそうです。

 

「尋ね人(実は神様)には親切にしなさい」が教訓(?)の物語って、ギリシャ神話にもあるし(美女と野獣のモチーフ)、それが日本にも残っているなんて、結局、人間の思考パターンってどこかで繋がっている(というか、ベースは同じ?)なんでしょうか。十人十色なんて言うけど、時代も性別も国籍も関係なく、自分は人間なんだよなぁとか思えてきて…気持ち悪くなってきました(ちまきは食べたい)。

 

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お札には、「蘇民将来之子孫也」の文字!

見てたら食べたくなってきます。