雀色時の記録

鑑賞・創作の覚書きです※後日、加筆・修正あり!

The Rescuers

 「ビアンカの大冒険」が大好きです。原作(日本語版)は、本当に児童書なの?っていうくらい、暗いタッチで、割とまじめに物語が進んでいく感じが、私はします。でもその”大人っぽさ”が子どもながらに背伸びした感じがして、嬉しかったり。

 

 原題からも分かる通り、”お助け隊”のお話しです。ビアンカとバーナードという2匹のねずみちゃんが毎回大活躍するのですが、この2匹の掛け合いがなんとも言えず、好きです。お嬢様育ち(お金持ちの人に飼われている)のビアンカと、真逆の生活を送るバーナード(ビアンカに一途な恋をしている!)は、お互いにないものを補ういい関係だし、大人なビアンカのバーナードへの対応(?)が本当にカワイイです。

 

 ディズニーで映像化もされています。こちらは少しコメディータッチ?で、それはそれとして、いいです。ただ、原作ファンの私としては、少ししっくりこない感がなくはない…かな。その意味で、映像化第一作目はとてもいいと思います。子ども時代、私は恵まれた(というか普通の)家庭に育ったから、ペニーの置かれた状況がどうしても理解できなくて。「同じくらいの年だよね?なんで、こんなひどい目に遭うの?お父さん、お母さんはいないの??」って。音楽もとても寂しいから、何とも言えない気持ちになったことを覚えています。

 

 大人向けで、子どもには理解できないだろうと言ってしまえばそれまで。確かに、本当の意味で状況が分かってくるのは、色々学んでからだとも思います。でも、分からないからこそ、純粋な気持ちで思う感想もあって。むしろ、その感想を持てる時期の方が長い人生で見たら”短い”訳だから、大事にしてあげたいし、どんどん吸収していって欲しいなと。見た目は伴わないかもしれないけど、”一応”年を重ねた私は、子ども達に対して思うわけです。

 


The Rescuers - Someone's Waiting for You